ズボラ女の本気

自分を戒めるための記録

鼻にワサビ

10年以上前に、交換留学をした。 日本人が少ない地域で、1年もいたらそれなりに話せるようになった。 17歳で帰国したのだけど周りに英語が話せる同年代がいないからスゴイと、もてはやされた。

あまりにすごい、と言われるものだから英語をキープすることだけ考えて、それ以上磨くことを考えなかった。

高校や塾の英語の成績は悪かったのに 英語話せるからいいや、 と調子にのっていた。

今、アメリカに住むことになって勉強をしてこなかったことを後悔している。 私の英語は高校生英語のままだから、仕事をするとしても飲食店でパートをすることしかできない。 子どもを預けてしっかりフルタイムで働くには私の英語は使えないのだ。 自宅で翻訳の仕事を夢見たこともあったけれど、これも今の私ではできない。

あの時、調子にのっていた自分の鼻にワサビを練り込みたい。 楽な方へ逃げた自分を懲らしめたい。

終わりの見えている恋

ふとEちゃんのことを思い出した。 長い片思いの末実った恋だと彼女は言い張るが、私にしてみたら不毛な恋。初めから終わりは見えていた。

Eちゃんの彼氏だったD助さんは2つ上でサークルで知り合っている。 当時D助さんには彼女がおり、Eちゃんの片思いのまま大学を卒業したけれど、卒業後もサークル内の仲良しメンバーで集まることが多く、Eちゃんの猛アプローチの結果付き合うことになった。

当初D助さんにはまだ例の彼女がいたけれど、価値観が合わなくなったから別れたいと言っていた。 でも私は知っている。大抵こういう奴は別れない。都合のいい相手を探そうとしていることは目に見えていた。 だからEちゃんには嘘だからやめておけと注意した。

ただ、この言葉を真に受けてしまったEちゃんは猛アプローチを始める。 就活の相談と称して毎日のように連絡をし、週末にはデートする関係になっていた。 D助さんから告白はないものの、そういう雰囲気だったからというので体も許したそうだ。

嘘みたいに幸せとEちゃんは喜んでいた。 就活うまく行かないからこのままお嫁さんになっちゃおうかなぁと本気とも取れる冗談を言っていた。ワラエナイ。

Eちゃんの目を覚まさせようとD助さん彼女さんの情報を集めた。

・彼女さんは地元の福岡へ帰り就職中

・別れたわけではなく遠距離恋愛

・長い休みの時は会いに行くor会いに来る

・D助さん曰くEちゃんは可愛い後輩で就活の相談に乗っているだけ

浮気だから、最後に傷付くのEちゃんだから辞めときって伝えたけど恋愛モード中の彼女には届かなかった。 むしろ人の恋路を邪魔する奴と認識されてしまい相談されなくなった。

ここからは人伝てで聞いた話。

上手く浮気をしていたD助さんだけれど、Eちゃんとの交際3年目の夏、やらかしました。 Eちゃんとデートを楽しんでいたところに福岡にいるはずの彼女と遭遇。 福岡さんは出張で東京に来ており、日帰りだったからあえて連絡しなかったそう。 福岡さんは仕事中だったからその場では特に何もなかったけど、福岡さん帰宅後すごかったらしい。 Eちゃんにはバレなかったものの、福岡さんが大切だと悟ったD助さん。 浮気だったことは伏せて気持ちが冷めたと言い放ちEちゃんを振った。 プロポーズを今か今かと待ちわびていたEちゃんにしては悲惨な最期だった。 オモチャを欲しがる子供のように別れたくないとすがる彼女の姿はスマートではなかった。

その後、D助さんと福岡さんの交際は続いたものの上手くいかず、福岡さんは地元でステキな人を見つけたらしい。 D助さんはと言うとEちゃんが復縁をしたがってるのではないかとアプローチを仕掛けて来た。 やっぱりEちゃんがいないと俺ダメだと言って。

その頃私とEちゃんのわだかまりもなくなっていたのでD助さんから言い寄られてる、どうしようと相談された。 どうしようも、こうしようも、NO一択。結婚したいなら他を探しなさいと言ったら今回は諦めた。

復縁できると思っていたD助さんは心の拠り所を失い、Eちゃんのストーキングを始めた。 一人暮らしをしていたEちゃんは警察官のお父さんがいる実家へ暫く身を置くことにした。 警察官がすぐ近くにいることにビビったD助さんはストーキングを辞めて今は真面目に働いているらしい。ただ良く五反田に姿を見現すようだ。

Eちゃんも今回の件で懲りたらしく、暫くは恋愛いいや〜と力なく笑っていた。 今は女の私でも惚れるくらい仕事一筋でカッコいい。

Eちゃんにステキな人が現れることを祈ってこの話を締めたいと思います。

就活なんてクソくらえ

私が就職活動をしたのは「就職氷河期」と言われた頃でした。

3流大学だからだったのかもしれませんが、150社以上受けて内定が取れたのは僅か1社。 「海外雑貨」を扱う商社で、英語が必須、1年目からバイヤーとして海外へ買い付けに行かせるチャレンジングなベンチャー企業でした。 扱う商品がまともだったらそこで社畜と化していたかもしれません。

ただ、20代前半の女性である私に1人で男性用性欲剤及びオモチャを仕入れ、営業に行かせるのはリスクの方が大きい、むしろリスクしかないと思い辞退しました。

社名を忘れてしまったので今も存在しているのか確認が出来ませんが、一緒に内定をもらい翌週には契約が取れるまで香港から帰ってくるなと言い渡された彼は元気にやっているだろうか…。

その後、着々と卒業が近付いてきて藁にもすがる思いで仲良くさせていただいていた先生に話をしてみました。

するとオーストラリアで1年間、ボランティアVISAで行く仕事あるよとの話が。 たまたま先生にその団体の偉い人とのパイプがあったため募集は締め切られていたけれど無理矢理ねじ込んでもらいました。

4年間、真面目に授業を受けていて本当に良かった。

帰国後、既卒3年以内は「新卒」と言う都合の良い言葉を信じて「新卒」として就職活動を再スタートしました。

オーストラリアでの経験を生かして働こうと留学生の斡旋をする会社や、訪日旅行を扱う旅行会社に絞ってエントリーしましたが、面接でことごとく落とされました。

「なぜ大学卒業後、就職しなかったのか?」 まずこの質問に上手く答えなければならず、次にオーストラリアでの経験が遊びでないことをしっかり説明できなければスタートラインに立たせて貰えないのです。

もちろん馬鹿正直に内定もらったけど辞退した話はしていません。

「大学院への進学を考えていたけど、就職せざるを得なくなった。しかし就職活動を始めるには遅すぎて、研究内容の異文化交流と語学研究が学べるので授から推薦していただいたプログラムに参加した」とそれらしくなるように答えを作って行きました。

ただ、面接官は納得してなかったようです。 本当の新卒の子たちとの温度差を感じます。

「どうせワーホリで遊んできたんでしょう?」 とでも言われているかのような質問ばかりでした。

帰国して3ヶ月が経ち、貯金がなくなってきて就活なんてクソくらえと自暴自棄に入りました。 この際バイトでもいい、とりあえず働かなければと正社員にこだわらず派遣に登録したり、バイトの求人を探したりしました。

ある派遣会社に登録し、程なくして無事に勤務先が決まりました。

念願の訪日旅行を扱う会社でした。 社会人経験がないのに拾ってもらえて本当にありがたかったです。

既卒の就職活動は氷河期の時と変わらないくらい、寧ろそれ以上に辛かったです。 企業側からしたら既卒と新卒を天秤にかけると、新卒の方が良いに決まっています。 既卒3年以内新卒扱いと言う言葉を真に受けていた私がアホでした。

派遣社員ではありましたが、一からノウハウを教えてもらい「無知の足手まとい」から「いないとちょっと困る奴」くらいにまで成長したと思います。

契約社員の話も出ていたのですが、諸事情で転職しました。 転職先では正社員として勤務し、夫さんと結婚しました。

就職活動中、人格否定されているようで気が滅入りましたが、今となっては落としてくれてありがとうとお礼を言いたいです。 そしてあのとき「就活なんてクソくらえ」と自暴自棄になった自分を褒めてあげたいです。

バナナケーキ

easy banana cake

夜、ポケーとテレビを見ていたら “Do you wanna have dinner with us tomorrow? We’re gonna have yakiniku!” と女神のHさんから夕飯のお誘いがありました。

手ぶらじゃいくら何でも申し訳ない!と思い家にある材料でバナナケーキを作りました。 キッチンスケール、ボウルはまだ船に乗っているので、手元にあるセリアで買った計量スプーンで…でも結構美味しかったので覚書。

【材料(5.5合釜1台分)】

cake flour(薄力粉) 大さじ20 (200g)

ベーキングパウダー 小さじ2

バナナ 3本

卵 L2コ

牛乳 160cc

砂糖 大さじ4 (40g)

サラダ油 大さじ4

バター 大さじ2

【作り方】

1. バナナを潰しながら炊飯釜に入れる

2. 砂糖、バター、サラダ油、卵、牛乳の順に入れ、入れる都度よく混ぜる

3. 薄力粉、ベーキングパウダーを合わせて3回くらいに分けてさっくりと混ぜる

4. 炊飯器にセットし普通炊きのボタンを押す

5. 竹串を刺して生地が付かなくなるまで普通炊きする

※今回3回炊いた

6. 炊き上がったら釜から出して冷ます

焼きたてはフワフワ食感、冷蔵庫で冷やすとふわっとモチモチ食感になります。

ママの顔ってどんな顔

子供を産んで早6ヶ月が経ちました。 日に日に行動範囲が広がり、目が離せないことが多くなっている今日この頃です。

ここ半年間、自分の時間がなくてスキンケアなんてできないし、睡眠時間も短くて、自分のペースで物事が進められない歯痒さにストレスが溜まりいっぱいいっぱいな子育てをしています。

友達に会うと「すっかりママの顔だね」と言われます。 私はこれを「ちゃんと育児やってるんだね!偉いね!」と置き換えて聞いていたので、ありがとうと答えていました。

ただ、このママの顔ってオブラートに包まれた「老けたね」なんじゃないかと思ってしまうような事件が起きました。

先日、母と娘と家の近くの子連れOKなカフェに行った時のことです。 隣のテーブルに座っていた家族(おばあちゃん、お母さん、娘)に話しかけられました。

いくつですか?

大人しいですね。

ご旅行ですか?

などなど、他愛もない話をしていたのですが、 私たちの帰り際に

「ほら、〇〇ちゃん、おばさんにバイバイしなさい」

とおばあちゃんに言われました。

〇〇ちゃんのお母さんよりは私、若いはずです。 アラサーではありますが私、まだ20代です。

気にしないと思いつつもやはりおばさんと呼ばれたことにショックを受けました。

家に帰って鏡を見ると疲れた顔の自分が写っていました。 こりゃあ…おばさんだわ。

私だって 本当はキレイにしたいんです。 元気ハツラツしたいんです。 好きなだけ寝たいんです。 ゆっくりご飯も食べたいです。

でも時間がない。

自分のことを後回し、後回しにした結果疲れが顔に出て、老ける。 これを友達はストレートに言わずママの顔と言ってくれるんじゃないかと思ったんです。

脱ママ顔頑張ろうと思いつつも、子育てもまだ始まったばかりなので暫くはママ顔を満喫しようと思います。

ネットワークビジネスの勧誘

転職活動をしようとした矢先、I子よりラインがきた。 「久しぶり!今M美と新しくビジネスを立ち上げるお手伝いをしてて、ズボラも一緒にできたら楽しいねって思ってたんだ!今度ディナーがてら話聞いてくれないかな?」

この時私は純粋にI子からの連絡が嬉しかったし、久しぶりに色々話したかったからふたつ返事でOKをした。

1週間後くらいに会うことになった。 オシャレな子だから素敵なお店知ってるかな〜?でも私も何軒か探しておこう! 仕事を定時で終わらせて、ウキウキ気分で渋谷に向かった。

I子はもう待ち合わせ場所にいた。 でも何だか様子がおかしい…。 てっきり2人でご飯だと思ってたのに知らないお姉さんがいる…。I子の職場の先輩と紹介された。 ここへ来てようやく私は悟った。

「これ、来ちゃいけないやつだ」と。

ただ、ここまで来てしまったから社会勉強だと思って何かを得ようと止まることにした。

I子は私たち世代には馴染みのないルノアールへ先導して行った。 8名掛けのテーブルに通されて私はカモられる側の席に着いた。駅から一緒に来た先輩もカモられる側の人間だった。 しかも既にキャバ嬢みたいな若者が2人テーブルを挟んで座っていた。

暫くすると今度は知らない男がやってきた。M美の先輩と名乗るやたら熱く、仲間、仲間と連呼するウザい奴なのでルフィと名付けることにする。

ルフィは上座に座ると鞄から冊子を取り出して説明を始めた。 カモたちに配られると思ったらそうではないらしい。

ルフィの言うことを簡単に要約するとこんな感じだった:

  • 株式会社MCMって会社だよ
  • 頑張れば不労所得で今の月収以上稼ぐのも夢じゃないよ
  • SNSを使ったサービスだから今後爆発的に利用者が増えるから始めるなら早いうちがいいよ
  • Beeデバイスって言う電子機器も広めてるんだ、握りこぶしくらいの大きさで、名刺代わりにもなる優れものだよ!
  • 会員制でお金がかかるよ。不労所得で20万以上を目指すなら28万の正会員だよ!
  • 2人友達を紹介して、その友達も2人招待してくれれば元が取れるよ
  • たくさん紹介できたら社長の別荘へ招待されるよ!みんなでパーリーしよーぜ!
  • お金を払うのはこの28万円一回きりだよ
  • 勧誘が苦手でも大丈夫!俺らがサポートするから!
  • 万が一契約して辞めたくなってもクーリングオフ制度があるから大丈夫だよ!とりあえず会員になろうよ!

真剣に聞かなかったから間違ってるかもしれないけど大体はこんな感じ。 すごく覚えてるのはカモ側のキャバ嬢の相槌が激しかったこと。目をキラキラさせて「すごーい!」って。 私以外のカモたちは入会する気満々だった。先輩に至っては2度目の説明会で、旦那さんを説得して来たらしい。旦那さん全力で止めてあげないと…。

冷静になると普通じゃないことくらい分かるのに、場の雰囲気にのまれるのか「私たちも何もしないでお金持ちになれる!」と思ってしまうようです。

勧誘された当初知らなかったのですが、ネットワークビジネスに誘う時は必ずその旨伝えなければいけません。 今回I子からは「副業の話」とだけ聞かされていました。これは特商法第33条2号「氏名等の明示」違反です。 また「午後9時以降にわたって勧誘し」さらに「2時間(長時間)にわたる勧誘」でした。これは特商法第33条3号「迷惑勧誘の禁止」に違反しています。 さらにルフィは「頑張れば成功できる(お金持ちになる・儲かる)」と言い勧誘していたので特商法第34条1項「利益に関する不実告知」にあたります。

そう考えるといくらクーリングオフ制度があってもマトモな仕事じゃないことが分かりますよね。 色々調べてみると、私の言われた「28万円1回きり」と言うのも嘘でした。更新料として年に数万円追加で払う必要があるようです。 さらにミーツBiz株式会社→meet株式会社→株式会社MCMと社名を変えているようですが、企業情報には社名変更のことは一切書いてありません…。

ネットワークビジネスマルチ商法がビジネスモデルの一つと言うのは分かっていますし、法に基づいてきちんとビジネスを行なっている企業も少なからずあると思います。なので一概にネットワークビジネスマルチ商法が悪とは言い切れません。 ただ、私はイヤです。家族・親戚・友達を巻き込んでまでお金持ちになりたくないから。そもそもマルチで稼ぐ人(成功者)は400人に1人ほどの限られた人です。 自分がそのひと握りに入れる自信もないし、きれいごとかもしれませんがお金より家族・親戚・友達が大切なので、入れたとしてもマルチはやりません。やるなら株やFXをやります。

お金が1番大事でひと握りに入る自信があるのなら構いませんが、そうでない方はやらない方がいいです。

この記事を読んで1人でも多くの方の目を覚ましてあげられたら嬉しいです。

15分あれば大丈夫

朝起きて家を出るまで15分あればいい。 朝食は食べないし、化粧もぺぺっとしちゃえばいいから。 朝はとても苦手で、旅行に行くとか仕事で早く出ないといけないとかこれと言った理由がない限りスパッと起きることができない。

大学入ったら… 社会人になったら… 結婚したら… 子供が産まれたら… 早起きしよう、規則正しい生活送ろうと誓ったけど、挫折。本当に起きられない。

未だ早起きができずに、夫さんが出発する5分前に起きて見送りするだけ。 こんな嫁でゴメンね。

離乳食が始まったら、今度こそ規則正しい生活を送るよ…。