ズボラ女の本気

自分を戒めるための記録

終わりの見えている恋

ふとEちゃんのことを思い出した。 長い片思いの末実った恋だと彼女は言い張るが、私にしてみたら不毛な恋。初めから終わりは見えていた。

Eちゃんの彼氏だったD助さんは2つ上でサークルで知り合っている。 当時D助さんには彼女がおり、Eちゃんの片思いのまま大学を卒業したけれど、卒業後もサークル内の仲良しメンバーで集まることが多く、Eちゃんの猛アプローチの結果付き合うことになった。

当初D助さんにはまだ例の彼女がいたけれど、価値観が合わなくなったから別れたいと言っていた。 でも私は知っている。大抵こういう奴は別れない。都合のいい相手を探そうとしていることは目に見えていた。 だからEちゃんには嘘だからやめておけと注意した。

ただ、この言葉を真に受けてしまったEちゃんは猛アプローチを始める。 就活の相談と称して毎日のように連絡をし、週末にはデートする関係になっていた。 D助さんから告白はないものの、そういう雰囲気だったからというので体も許したそうだ。

嘘みたいに幸せとEちゃんは喜んでいた。 就活うまく行かないからこのままお嫁さんになっちゃおうかなぁと本気とも取れる冗談を言っていた。ワラエナイ。

Eちゃんの目を覚まさせようとD助さん彼女さんの情報を集めた。

・彼女さんは地元の福岡へ帰り就職中

・別れたわけではなく遠距離恋愛

・長い休みの時は会いに行くor会いに来る

・D助さん曰くEちゃんは可愛い後輩で就活の相談に乗っているだけ

浮気だから、最後に傷付くのEちゃんだから辞めときって伝えたけど恋愛モード中の彼女には届かなかった。 むしろ人の恋路を邪魔する奴と認識されてしまい相談されなくなった。

ここからは人伝てで聞いた話。

上手く浮気をしていたD助さんだけれど、Eちゃんとの交際3年目の夏、やらかしました。 Eちゃんとデートを楽しんでいたところに福岡にいるはずの彼女と遭遇。 福岡さんは出張で東京に来ており、日帰りだったからあえて連絡しなかったそう。 福岡さんは仕事中だったからその場では特に何もなかったけど、福岡さん帰宅後すごかったらしい。 Eちゃんにはバレなかったものの、福岡さんが大切だと悟ったD助さん。 浮気だったことは伏せて気持ちが冷めたと言い放ちEちゃんを振った。 プロポーズを今か今かと待ちわびていたEちゃんにしては悲惨な最期だった。 オモチャを欲しがる子供のように別れたくないとすがる彼女の姿はスマートではなかった。

その後、D助さんと福岡さんの交際は続いたものの上手くいかず、福岡さんは地元でステキな人を見つけたらしい。 D助さんはと言うとEちゃんが復縁をしたがってるのではないかとアプローチを仕掛けて来た。 やっぱりEちゃんがいないと俺ダメだと言って。

その頃私とEちゃんのわだかまりもなくなっていたのでD助さんから言い寄られてる、どうしようと相談された。 どうしようも、こうしようも、NO一択。結婚したいなら他を探しなさいと言ったら今回は諦めた。

復縁できると思っていたD助さんは心の拠り所を失い、Eちゃんのストーキングを始めた。 一人暮らしをしていたEちゃんは警察官のお父さんがいる実家へ暫く身を置くことにした。 警察官がすぐ近くにいることにビビったD助さんはストーキングを辞めて今は真面目に働いているらしい。ただ良く五反田に姿を見現すようだ。

Eちゃんも今回の件で懲りたらしく、暫くは恋愛いいや〜と力なく笑っていた。 今は女の私でも惚れるくらい仕事一筋でカッコいい。

Eちゃんにステキな人が現れることを祈ってこの話を締めたいと思います。